利益率の系列を第2軸へ移す
売上を主軸、利益率の折れ線を第2軸に配置し、右側の目盛りをパーセント表示にします。
実行前に確認
- 既存のシートやグラフを変更しない練習例です。「VBAグラフ5035」が既にある場合は中止します。再実行は新しい練習ブックで行うか、作成済みの練習シートを自分で別名にしてから行ってください。
- この例は公式API仕様を参照して作成しています。Excel実機での動作確認は行っていません。エラー時に作成途中の練習シートが残る場合があります。
- 2軸グラフは別々の尺度を使います。棒と線の高さを直接比較できないため、左右の単位と軸タイトルを明示します。
- AxisGroupは系列の描画先を変更します。元データの値や単位を変換する機能ではありません。
- 8%にしたいとき、コードのValueには8ではなく0.08を指定します。8を入れて0%形式にすると800%表示になります。NumberFormatは見た目の書式を変えるだけで、値そのものを100分の1にはしません。
1サンプルコード
Option Explicit
Sub Example5035()
Dim ws As Worksheet, co As ChartObject
On Error GoTo Failed
'新しい練習シートだけを作成・変更します。
Set ws = NewSheet5035()
If ws Is Nothing Then Exit Sub
ws.Range("C1").Value = "利益率"
ws.Range("C2").Value = 0.08
ws.Range("C3").Value = 0.12
ws.Range("C4").Value = 0.05
ws.Range("C5").Value = 0.1
ws.Range("C2:C5").NumberFormat = "0%"
Set co = ws.ChartObjects.Add(ws.Range("E2").Left, ws.Range("E2").Top, 420, 250)
co.ShapeRange.Item(1).Name = "練習グラフ"
co.Chart.ChartType = xlColumnClustered
co.Chart.SetSourceData Source:=ws.Range("A1:C5"), PlotBy:=xlColumns
'ここから今回の操作です。
With co.Chart.SeriesCollection(2)
.ChartType = xlLineMarkers
.AxisGroup = xlSecondary
End With
With co.Chart.Axes(xlValue, xlSecondary)
.TickLabels.NumberFormat = "0%"
.HasTitle = True
.AxisTitle.Text = "利益率"
End With
With co.Chart.Axes(xlValue, xlPrimary)
.HasTitle = True
.AxisTitle.Text = "売上(万円)"
End With
Exit Sub
Failed:
MsgBox "処理を中止しました: " & Err.Description, vbExclamation
End Sub
Private Function NewSheet5035() As Worksheet
Const SHEET_NAME As String = "VBAグラフ5035"
Dim item As Object, ws As Worksheet
Dim data As Variant, r As Long, c As Long
'同名シートがあれば、上書きせずに終了します。
For Each item In ThisWorkbook.Sheets
If StrComp(item.Name, SHEET_NAME, vbTextCompare) = 0 Then
MsgBox SHEET_NAME & " は既にあります。別の練習ブックで試してください。"
Exit Function
End If
Next item
Set ws = ThisWorkbook.Worksheets.Add( _
After:=ThisWorkbook.Sheets(ThisWorkbook.Sheets.Count))
ws.Name = SHEET_NAME
data = Array(Array("月", "売上", "計画"), _
Array("4月", 120, 100), Array("5月", 160, 140), _
Array("6月", 110, 150), Array("7月", 180, 170))
For r = 0 To UBound(data)
For c = 0 To UBound(data(r))
ws.Cells(r + 1, c + 1).Value = data(r)(c)
Next c
Next r
ws.Range("A1:C5").Columns.AutoFit
Set NewSheet5035 = ws
End Function図で見る系列ごとに軸を選ぶ
イメージ図異なる単位を使うときは系列の種類と軸を明示します。
売上
SeriesCollection(1)。縦棒を主軸へ表示。
利益率
C2:C5の0.08・0.12・0.05・0.1を、8%・12%・5%・10%として表示。SeriesCollection(2)を折れ線へ変更する。
第2軸
AxisGroup=xlSecondary。右目盛りを0%表示にする。
左右で尺度が違うため、棒と線の高さをそのまま比較しません。0%は書式の指定であり、値が0%になる意味ではありません。
コードの処理を説明する模式図です。実際の画面や実行結果を撮影したものではありません。
使い方・実行手順を確認する5つの手順で、コードの使い方を確認できます
- 1
Windows版デスクトップExcelで空の練習ブックを作り、Excelマクロ有効ブック(.xlsm)として保存します。Web版ExcelではVBAを実行できません。
- 2
Alt+F11でVBEを開き、[挿入]→[標準モジュール]を選びます。Option Explicitから末尾のEnd Functionまで、この例のコード全体を空の標準モジュールへ貼り付けます。
- 3
Example5035のSub内にカーソルを置いてF5キーを押します。コードを入れたブックに「VBAグラフ5035」シート、A1:C5のサンプル表、埋め込みグラフ「練習グラフ」を自動作成します。別のガイドの実行は不要です。
- 4
左軸は売上、右軸は利益率のパーセント目盛りになります。折れ線は8%・12%・5%・10%を示します。
- 5
C2の内部の値は0.08で、セルには8%と表示されます。同様にC3は0.12→12%、C4は0.05→5%、C5は0.1→10%です。売上120・160・110・180は左軸(万円)、利益率は右軸(%)で読みます。