練習データから埋め込みグラフを作る
ChartObjects.AddとSetSourceDataで集合縦棒グラフを作成。A列の月、B列の売上、C列の計画がグラフのどこに対応するか説明します。
実行前に確認
- 既存のシートやグラフを変更しない練習例です。「VBAグラフ5000」が既にある場合は中止します。再実行は新しい練習ブックで行うか、作成済みの練習シートを自分で別名にしてから行ってください。
- この例は公式API仕様を参照して作成しています。Excel実機での動作確認は行っていません。エラー時に作成途中の練習シートが残る場合があります。
- ChartObjectはシート上の入れ物、Chartは内部のグラフです。セル範囲は必ずws.Rangeのように対象シートを付けて指定します。
- PlotBy:=xlColumnsは列ごとに系列を作る指定です。この表では売上と計画の2系列になります。元表の列を追加・並べ替えた場合は、A1:C5の範囲と系列番号を見直します。
1サンプルコード
Option Explicit
Sub Example5000()
Dim ws As Worksheet, co As ChartObject
On Error GoTo Failed
'新しい練習シートだけを作成・変更します。
Set ws = NewSheet5000()
If ws Is Nothing Then Exit Sub
Set co = ws.ChartObjects.Add(ws.Range("E2").Left, ws.Range("E2").Top, 420, 250)
co.ShapeRange.Item(1).Name = "練習グラフ"
co.Chart.ChartType = xlColumnClustered
co.Chart.SetSourceData Source:=ws.Range("A1:C5"), PlotBy:=xlColumns
'ここから今回の操作です。
MsgBox "売上と計画の縦棒グラフを作成しました。"
Exit Sub
Failed:
MsgBox "処理を中止しました: " & Err.Description, vbExclamation
End Sub
Private Function NewSheet5000() As Worksheet
Const SHEET_NAME As String = "VBAグラフ5000"
Dim item As Object, ws As Worksheet
Dim data As Variant, r As Long, c As Long
'同名シートがあれば、上書きせずに終了します。
For Each item In ThisWorkbook.Sheets
If StrComp(item.Name, SHEET_NAME, vbTextCompare) = 0 Then
MsgBox SHEET_NAME & " は既にあります。別の練習ブックで試してください。"
Exit Function
End If
Next item
Set ws = ThisWorkbook.Worksheets.Add( _
After:=ThisWorkbook.Sheets(ThisWorkbook.Sheets.Count))
ws.Name = SHEET_NAME
data = Array(Array("月", "売上", "計画"), _
Array("4月", 120, 100), Array("5月", 160, 140), _
Array("6月", 110, 150), Array("7月", 180, 170))
For r = 0 To UBound(data)
For c = 0 To UBound(data(r))
ws.Cells(r + 1, c + 1).Value = data(r)(c)
Next c
Next r
ws.Range("A1:C5").Columns.AutoFit
Set NewSheet5000 = ws
End Function図で見るグラフを作る3つの対象
イメージ図セルの表、シート上の入れ物、内部のグラフを分けて考えます。
Worksheet
新しい練習シート。A1:C5に元データを作る。
ChartObject
ChartObjects.Addで作る入れ物。位置と幅・高さを持つ。
Chart
co.Chartへ種類と元データ範囲を設定する。
元表と系列の対応
A2:A5=横軸の月。B1=売上、C1=計画の系列名。B2:B5とC2:C5がそれぞれ4本の棒になる。
ThisWorkbookを起点にし、別ブックや選択中のグラフへ誤って作用させないようにします。
コードの処理を説明する模式図です。実際の画面や実行結果を撮影したものではありません。
使い方・実行手順を確認する5つの手順で、コードの使い方を確認できます
- 1
Windows版デスクトップExcelで空の練習ブックを作り、Excelマクロ有効ブック(.xlsm)として保存します。Web版ExcelではVBAを実行できません。
- 2
Alt+F11でVBEを開き、[挿入]→[標準モジュール]を選びます。Option Explicitから末尾のEnd Functionまで、この例のコード全体を空の標準モジュールへ貼り付けます。
- 3
Example5000のSub内にカーソルを置いてF5キーを押します。コードを入れたブックに「VBAグラフ5000」シート、A1:C5のサンプル表、埋め込みグラフ「練習グラフ」を自動作成します。別のガイドの実行は不要です。
- 4
Excelへ戻り、E2付近に4〜7月の売上と計画を比較する集合縦棒グラフがあることを確認します。
- 5
A2:A5の4〜7月は横軸の項目、B1・C1は系列名です。B2:B5の120・160・110・180が売上の棒、C2:C5の100・140・150・170が計画の棒になります。系列とは、同じ意味を持つ数値のまとまりです。