リストから部署を1つ選んでもらう(候補と選択結果を図解)
営業・総務・経理から1つ選び、確定した部署だけを表示します。候補リスト、選ばれた文字、押したボタンの違いを図と4通りの確認例で説明します。
画面上の名前は、表示言語やバージョンによって異なる場合があります。Desktopの例は、フロー作成時に「Power Fx を有効にする」をオフにした標準構文です。Power Fx対応フローでは式・変数参照・インデックスの書き方が異なります。このページでは変数を %変数名% と表記します。出力変数の名前を入力する欄では、前後の % は付けません。
実行前に確認
- ローカルの有人・手動実行の練習です。外部コネクターやExcel接続は使いません。利用できる実行方法はライセンス・アカウント・組織のポリシーを確認してください。クラウドからの起動や無人実行は別条件です。
- 回答を待つダイアログなので、人が操作できない環境では使いません。この例に自動タイムアウトは組み込んでいません。結果メッセージもOKを押すまで待機します。
- Choicesは候補のリスト、SelectedItemは今回選んだ1つの文字、ButtonPressedは押したボタンです。選択値が見えていても、Cancelなら採用しません。取消時のSelectedItemが空になるとは決めつけないでください。
- 単一選択の例です。複数選択をオンにすると、出力はSelectedItems・SelectedIndexesのリストになります。設定だけを変えて単一のSelectedItemを使い続けず、後続処理も見直します。
- 候補に空白や重複を加える練習ではありません。部署コードへの変換、通知・保存・業務処理は行わず、選択した部署を表示するところまで確認します。
1使うアクション
- アクション 1テキストの分割営業,総務,経理 → 候補リスト Choices
- アクション 2リストからの選択ダイアログを表示単一選択。選択値とボタンを別々に受け取る
- アクション 3If%ButtonPressed% が OK と等しくない
- アクション 4フローを停止する取消時:選択値を使わず正常終了
- アクション 5End取消の判定を閉じる
- アクション 6メッセージを表示OKの場合だけ %SelectedItem% を表示
図で見る処理のイメージ
概念図3件の候補から1件を選ぶと、候補全体とは別の変数で選択結果を受け取ります。総務を選んだ場合でも、OKとキャンセルでは後の処理が変わります。
候補3件と、選んだ1件は別の値
渡すものChoices
- 営業
- 総務この例で選ぶ部署
- 経理
候補をまとめたリスト
利用者の操作総務を選ぶ
総務
この後、OKかキャンセルを押す
選んだだけでは、まだ確定していないButtonPressed は OK?
選択内容と、確定したかどうかを分ける
↓ OK
SelectedItem = 総務
単一選択なので1つのテキスト
「選択した部署:総務」を表示
Endの後の結果メッセージへ↓ Cancel(OK以外)
選択値を使わず終了
総務を選んでいても取り消す
Ifの内側の「フローを停止する」へ候補・選択値・ボタンを同じ変数に入れない結果メッセージのボタン出力も、別名の ResultButton にします。
総務を選んでOK → 「選択した部署:総務」。総務を選んでキャンセル → 結果メッセージを表示せず終了します。
狭い画面では、表を横にスクロールして選択と結果を比べられます。
| 選ぶ部署 | 押すボタン | ButtonPressed | このフローの結果 |
|---|---|---|---|
| 営業 | OK | OK | 選択した部署:営業 |
| 総務 | OK | OK | 選択した部署:総務 |
| 経理 | OK | OK | 選択した部署:経理 |
| 総務 | キャンセル | Cancel | 選択値を使わず終了。結果を表示しない |
図と表は設定から導く期待値です。実際のPower Automateフローを実行して確認した結果ではありません。取消時の選択値や選択インデックスの数値は、この例では検証しません。
設定と処理を説明する模式図です。実際の設定画面や実行結果のスクリーンショットではありません。
2実際の設定内容
入力する値・操作手順を確認する9ステップの設定と確認方法
- 1
準備:WindowsのPower Automate for desktopで練習用フローを作り、Power Fxをオフにします。自分で画面を操作できる状態で手動実行します。使うデータは架空の部署名「営業,総務,経理」だけで、ファイルやメールは用意しません。
- 2
「テキストの分割」:分割するテキスト=営業,総務,経理、区切り記号の種類=カスタム、カスタム区切り記号=半角カンマ(,)、正規表現=オフ、生成された変数=Choices。カンマの前後に空白を入れません。ここで3項目のリストを作ります。
- 3
「リストからの選択ダイアログを表示」:タイトル=部署を選択、メッセージ=担当部署を1つ選んでください、選択可能なリスト=%Choices%。元の「営業,総務,経理」というテキストを直接渡さず、分割後のリストを指定します。
- 4
同じダイアログの設定:Limit to list(候補リストに制限する設定)は既定のオンを維持し、空の選択を許可する=オフ、複数の選択を許可=オフにします。候補の前に+記号は付けません。この練習では候補から自分で1つ選びます。
- 5
ダイアログの生成された変数:選ばれた文字はSelectedItem、押したボタンはButtonPressedにします。候補リストChoicesと同じ名前にしません。SelectedIndexは選択位置の数値ですが、この練習では使いません。出力名の欄に%は付けません。
- 6
ダイアログの直後に「If」:左辺=%ButtonPressed%、演算子=等しくない、右辺=OK。日本語画面でも、このボタンの値は英語のOKまたはCancelです。右辺には%や引用符を付けずOKと入力します。
- 7
Ifの内側に「フローを停止する」を置き、フローの終了=正常に(Successfully:正常終了)にします。IfのEndはその直後です。CancelではSelectedItemを使わず、ここで終了します。
- 8
Endの後に「メッセージを表示」:タイトル=選択結果、本文=選択した部署:%SelectedItem%、ボタン=OK、自動で閉じる=オフ、生成された変数=ResultButton。選択ダイアログのButtonPressedを上書きしない名前にします。
- 9
確認:営業・総務・経理を選んでOKを押す3回と、総務を選んだ後にキャンセルを押す1回を別々に実行します。「4通りの期待値」の表と比べ、取消時に「選択結果」が表示されないことを確認します。ダイアログ表示自体が失敗した場合は、既定のエラー時フロー停止を維持し、有人で操作できるWindowsセッションかを確認します。エラー後の出力を今回の選択結果として使いません。 候補が「営業,総務,経理」の1項目に見える場合は、半角カンマで分割できたかと、リスト欄が%Choices%になっているかを確認します。
- 対象環境
- Power Automate for desktop(Windows)
- 更新日
- 2026年10月14日